季節の風景:春を告げる花、辛夷
蕾や実が子供の握りこぶしに似ているというのが 名の由来。日本原産。英名もコブシ・マグノリア。 “コブシの花が多い年は豊作、少なければ凶作、 横を向いて咲くと風の日が多い”などという諺が あり、昔から五穀豊穣を占う花の一つ。白蓮と似て いるが、こちらの花の方が小ぶりで先に小さい葉を 一枚つける。繊細で儚げに咲く印象が、多くの人に 郷愁を感じさせ、特別の想いを抱かせるらしい。
花言葉: 「友情」 「歓迎」 「自然の愛」
辛夷咲く 北国の日々 遠くなり
須賀 敏子 (掲載誌:『あを』)