季節の風景:大徳寺の紅葉
冬の訪れが年々遅くなっている。一方、錦秋の秋を楽し
める期間は年毎に長くなっている。世界の国々の中でも
とりわけ日本の紅葉は美しいといわれる。そして京都の
山里に点在する名所の数々。歴史上の人物が殊更に愛
でたという由緒ある寺や、尼僧がひっそり眺めていたで
あろう紅葉の里を訪れ、古の人々に思いを馳せながら、
自分自身の心も美しい紅葉に染めてみたい気がする。
(写真提供:真田一郎さん)
心をば深き紅葉の色にそめて
別れゆくや散るになるらむ
西行法師