季節の風景:薔薇が美しいとき

季節の風景:薔薇が美しいとき

バラは古代ギリシャ・ローマ時代から栽培され、愛好されていたとか。クレオパトラとネロ皇帝がバラ好きだったことは有名で、バラにまつわる数々の逸話を残す。歴史書や映画等でイメージ付けられた暴君ネロが宴の広間にバラを敷き詰めたり、バラの香油を体に塗り、バラの花びらで作った枕で眠る姿を想像するのは難しい。美しい薔薇を前にした時、やはりその香りを独り占めするのではなく、“♪百万本のバラの花をあなたにあなたにあなたにあげる ”と歌う貧しい絵描き の方が幸せかなと思う。 ( 写真・文 大谷恭子) 

花言葉: 「上品」 「気品」 「温かい心」 

 愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら 蕪村