季節の風景:ユリノキの花咲くころ
ユリノキに、いま淡いオレンジ色の美しい花が咲いている。数十メートルもある高木なので、茂った葉の間にひっそりと咲くこの花に気づかない人も多い。花の形がチュリップに似ているので、tulip tree とか、葉が半纏を想わせるのでハンテンボクなどとも呼ばれる。
東京国立博物館には、明治14年に植えられたという樹齢130年のユリノキがあり、「ユリノキ博物館」としても有名。
ユリノキとは大正天皇の命名。北米原産。花からは多量の蜜がとれる。 ( 写真・文 大谷恭子)
花言葉: 「見事な美しさ」 「田園の幸福」
ゆりの木をどこまでのぼりゆく蟻ぞ 敏彦