Sugar & Salt Corner
No. 47
2013年2月20日
佐藤 敏雄

頭の体操


 「少しは頭を働かせないとボケてしまう」と思っているこの頃ですが、古い雑誌などの整理をしていたら、面白い図形の記事が出てきました。
 例えば、「1から10まで足したらいくつになる?」 55ですよね?!
 簡単そうだと思って見ていたのですが、だんだん説明の意味が理解できなくなり、ハマってしまいました。その中から最初のいくつかをご紹介しましょう。

(1)三角数
 図1をご覧ください。4色の丸い玉が規則的に 並んで、正三角形を作っています。頂点の赤い玉 1個から始まり、下方向に黄色の2個を足すと合計 は3、それに緑の3個を加えると6、更に青の4個 を加えると合計は10と、以下無限に続きます。
 順に並べると

  1  3  6  10  15  21  28  36  45  55 ・・・・

となり、10まで行けば合計は55となります。このような数は三角数と呼ばれるもので、図1は4番目の三角数を示します。
ここで冒頭の質問に戻り、1から10まで足したら? 一々数えなくても 「1からnまでの和Sの公式」( 忘れちゃったかな?? )を思い出して、

  S = 1 + 2 + 3 + 4 + ・・・・・・・ + n = n ( n + 1 ) / 2

を使えば、n = 10 として、10 ( 10 + 1 ) / 2 = 55 が得られます。
これが三角数で、「n番目の三角数は、1からnまでの自然数の和に等しい」ということができるのです。

(2)矩形数
今度は矩形です。図2-1は、図1を直角三角形にして並べ直したものです。これを180度回転したものが図2-2、この両者をくっつけたものが図3です。矩形の形をしており、矩形数と呼ばれます。
この場合の玉の数は、図2-1の三角形を2倍にしたものですから20個ですが、図3で縦の玉が4個、横の玉が5個あることから合計が20であることが確認できます。

       

矩形数は三角数を2倍したものですが、図3から、矩形数は「 連続する2つの整数 (この場合4とそれに続く5) の積 」だということが“発見“できます。これを一般化して書けば、

  「n番目の矩形数は n ( n + 1 ) 」

ということになります。例えば、5番目の矩形数は 5 ( 5 + 1 ) = 30 です。

更に面白いことに、下の表に示すように
n 番目の 矩形数 は、2から n 番目までの 偶数 の和に等しい」
ということができるのです。

  n

  偶数

  矩形数

  1

   2

    2 = 1 x 2  = 2

  2

   4

    6 = 2 x 3  = 2 + 4

  3

   6

  12 = 3 x 4  = 2 + 4 + 6

  4

   8

  20 = 4 x 5  = 2 + 4 + 6 + 8

  5

  10

  30 = 5 x 6  = 2 + 4 + 6 + 8 + 10

       ・・・・・・・・

(3)四角数
図4をご覧ください。左下の1個の赤い玉に対し、 黄色の3個、次は緑の5個というように、順次、鍵型 (逆L型)に玉が積み重なって、次の大きな 正方形ができ上がっています。これは四角数と 呼ばれるものです。よく見ると、加わるのは全部 奇数となっています。
この図は4番目の四角数で、玉の合計は4個の奇数の和、
 1 + 3 + 5 + 7 = 16
です。これは別の見方をすれば、図から、1辺が4個の玉からなる正方形となっていますから、玉の総数は4 2 =16 であることが分かります。 
これを一般化すると、n番目までの奇数の和は

  1 + 3 + 5 + 7 +……+ (2n‐1) = n 2   

と書くことができます。

(4)この辺で
 このような「図形数」は、五角数、六角数などに拡張でき、また立体的な四面体などにも適用できるそうですが、ややこしいのでこの辺でやめましょう。
 最後に上の図「パスカルの三角形」をご覧ください。どの数字も、その左上と右上の数を足した数になっているのです。自然数、三角数、四角数などが規則的に並んでいて、よく見ると面白い??
 こんなもの何の役に立つのだとお叱りを受けそうですが、単なる知的好奇心。「数」は不思議としか言いようがありませんね。
 以上、少しは頭の活性化にお役にたてたら幸。いや、おかしくなったかな??

                               以上

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