スパム (SPAM) とは、受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に送信されてくる「迷惑メール」のことですね?? ところが・・・・。
♪好きにして♪ 好きにして♪ 煮るなり焼くなり好きにして♪
最近のTVコマーシャルでこんな歌と踊りの映像をご覧になった方も多いことでしょう。ご存知かもしれませんが、これはアメリカ製 豚肉の缶詰SPAMのコマーシャルなのです。 これがまた結構面白いんです・・・が、兎に角、煩い。
缶詰と迷惑メール、どんな関係があるの?
SPAMは第二次大戦から戦後にかけて、連合軍の軍隊食として使われ、毎食、毎食出てきて飽きちゃったとか、有名な歌手が「SPAM、SPAM」とまわりを巻き込みながら歌ってうるさがられたため、迷惑メールの代名詞みたいになったとか、その起源については色々あるようです。しかし何かとインターネットに係わっている者にとっては、「SMAP」ならともかく?このCM、煩くて、どうにも頂けません。食べれば結構おいしいのですがね。
次は同じようなお邪魔「虫」の話ですが、最近のIEEE誌でみつけたものです。
コンピュータでの「不具合」を「BUG(虫)」と言いますね。これを言い出したのは、1947年にハーバード大学の電子・機械式コンピュータのリレーの中に1匹の蛾を見つけた女性技師グレース・ホッパーだということになっているようです。しかし、実はそれより遥か以前、かのトーマス・エジソンが使い出したのだそうです。
エジソン(1847-1931)が、今から140年もの昔1873年に、Western Union のために4多重電信装置を開発していたとき、送受信が止まる原因を突き止め、それ(bug)を捕まえる装置「bug trap」を発明し、特許を申請したのだそうです。しかしこの特許は拒絶にあい、20年も放置されていたとか。
1876年には彼の有線多重電信の実験ノートに初めて「bug」が記載され、その後、伝記にも頻繁に現れているそうです。白熱電球を発明するなどしてエジソンは次第に有名になります。1889年には英国の新聞記者が、夜も寝ずに蓄音機の「虫」の除去作業をやっているところを取材したり、ご本人の手記にも現れるなどして、機械設備などの不具合を指す「bug(虫)」なる用語は次第に世間に知られるようになったのだそうです。
SPAMのメーカー、ホーメルフーズ・コーポレーション(米国ミネソタ州)は1891年の創業だそうですが、エジソンがSPAMを召し上がっておられたかどうかは定かではありません。
付録
この記事のネタを探しているとき、新しい英単語を発見??しました。それは「coin」。言うまでもなくコイン、すなわち硬貨ですね。ところがこれを動詞に使うと「作り出す」になるのです。例えば、 「A newly coined word」 :「新しく作られた言葉」
Did You Know? Edison Coined the Term “Bug”
知りませんでした。辞書を引いて、初めは一体何故かと思ったのですが、よく考えてみれば、コインは「鋳造」すなわち作り出されるものですよね。
英語知らずのお粗末な一席でした。