Sugar & Salt Corner
No. 50
2013年10月26日
佐藤 敏雄

SPAM その2
 
 スパム (SPAM) について前号で書いたばかりなのですが、今日の午後、KDDの親友からUrgent Please! なるメール。図らずも我が身にSPAMが襲いかかってくるとは!!! 今日はその顛末をご紹介します。

I am writing this with tears in my eyes, My family and I made a trip to Manilla unfortunately we were mugged at the hotel where we stayed all cash,credit card and cell(phone?) were stolen off us but luckily we still have our passports with us.
続けて「飛行機が8時間後に出るが、警察も大使館も相手にしてくれない。助けてくれ」と、彼らしからぬ?句読点もない怪しい英語で書いてあります。

親友の困った顔が目に浮かび「何でもやってあげるが、何故日本語で書かないのか。どうすればいいのか」と返信すると、やはり英語で「返事をありがとう。ホテルのPCを使っている。帰ったら必ず返すからLOANをお願い」ときました。金貸してくれということだが、どうしようかなどと考えているうちに追っかけ「ホテルを出るのに3500ドルほど必要。場所はxxx。Western Unionで送金してくれ。頼りにしている」と。

友達は助けてやりたいが、時刻は14時30分。「銀行はもうじき閉まるし、どうしたものか」などと焦りましたが、「お子さんもいることだし何故この私に? 一応チェックしてみよう」と、東京の留守宅に電話してみました。
「あはーー」。
受話器の先でご本人が笑っています。「何だ???この大事な電話なのに!」といささか頭に来たのですが、彼曰く、「さっきYさんから同じような電話が来ましたよ。Z君からも来ました。前の会社のメルアドと住所録が盗まれたようですね」とのことで、やっとSPAMだったのかと思い至りました。一体、何人の仲間がこの被害にあっているのでしょう。

先方は「手続きすんだら確認のメールをくれ」とまで言ってきていましたが、返事をせず無視していると、その後連絡はありません。
 
あまりうまくできているので最初は本気になりかかったのですが、ゆっくり考えてみればどこかおかしい。腹が立つやらおかしいやら。怪しからん!

振り込め詐欺の話など、そんなものに引っかかる奴が馬鹿だと思っていたのですが、シチュエーションがうまく合っていると、あわや引っかかりかねません。 いやはや!

という訳で、身近な実例としてご紹介致しました。お互い気を付けましょう。

こんな輩をとっちめる方法はないものでしょうかね。

以上

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