5月18日のウォールストリート・ジャーナルon line によると、中国政府は、ようやく懸案だった第3世代携帯電話 (3G) の技術基準について、中国独自のTD-SCDMA だけではなく、日本や世界で標準とされているW-CDMAとCDMA2000を含める決定を下したそうです。まだ通信事業者に3Gの免許を与えるわけではありませんが、TD-SCDMA だけを推進してきた状況からは一歩前進であり、これまでのように「巨大中華」と呼ばれる国内4社だけではなく、日本を含む海外の企業にとっても参入できる可能性が出てきたと言えそうです。
私は4年にわたって勤務した携帯電話の基地局アンテナメーカー日本電業工作鰍ナ、海外進出の必要性を声を大にして叫び、若者に向け「海外ビジネス勉強会」などを主催して下準備を推進してきたのでしたが、全く前向きには受け止めてもらえませんでした。最近ようやく中国での生産を開始したと聞きますが、果たして上のニュースが追い風になるかどうか気になるところです。
因みに「巨大中華」とは、巨龍=Giant Dragon、大唐=DanTsu、中興=ZhunGoまたはZTE、華為=HuaWeiの4社。企業規模から言うと華為が最大で、逆の順序となります。また大唐はTD-SCDMAをシーメンスと開発したことで知られます。華為の広告 (写真) も派手ですね。